今日の神様 その54 〜土佐神社
高知県高知市にある
『土佐神社(とさじんじゃ)』
さんにお参りしてきましたー
土佐国一之宮、式大社、旧社格は国幣中社、
現在は神社本庁の別表神社です。
ご祭神は
味鋤高彦根神(あじすきたかひこねのかみ)さん
一言主神(ひとことぬしのかみ)さん
がお祀りされています。
日本書紀では「土左大神」と記されています。
土佐神社のご祭神については諸説あるようで、
味鋤高彦根神さんと一言主神さんは同一神であるとの説もあるようです。
創建は鎌倉時代末期に書かれた日本書紀の注釈書である
『釈日本紀(釈紀)』により雄略天皇4年とされています。
釈紀によると、雄略天皇4年に大和葛城山で狩りをされていた天皇さんが
不遜な態度をとった一言主神さんを土佐に流されたと言われています。
このお話は古事記や日本書紀にも記されていますが、土佐への配流については
どちらにも記されていません。
その後、一言主神さんは大和葛城山「葛城山東下高宮岡上」に遷されましたが、
和魂(にきたま)は土佐に留まったと言われています。
大和葛城山で勢力を誇っていた賀茂氏が、土佐へ勢力を伸ばし土左大神へ
賀茂氏が神格を加える形で一言主神さんの土佐配流を付け加えたという説もあるようです。
※神様の魂は2つの面を持ち、荒魂(あらたま)と和魂(にきたま)と呼ばれます。
荒魂は荒々しい側面、和魂は優しく平和的な側面を表します。
また和魂は幸魂(さきたま)と奇魂(くしたま)に分けられます。
幸魂は人に幸せを与え収穫をもたらし、奇魂は直接人に幸せを授けると言われています。
日常で使う言葉の『奇跡』の「奇」は奇魂の「奇」です。
現在の社殿は長宗我部元親により建てられ、
永禄11年(1567年)に着工し、元亀2年(1571年)に完成。
社殿の造りは珍しい「入蜻蛉(いりとんぼ)」と呼ばれる建造方式です。
本殿前に立つと幣殿と拝殿が本殿に向かって十字に建っており、
頭を本殿にして蜻蛉が飛び込む形となっています。
これは「戦からの凱旋報告」を意味すると言われる土佐神社独特のものです。
摂社には
・西御前社(祭神不詳)
・大国主神社(大国主命さん)
・事代主神社(事代主命さん)
がお祀りされています
末社は
・厳島神社(市寸嶋姫命さん・多紀理比賣命さん・多岐都比賣命さん)
・神明宮(天照皇大御神さん・豊受大御神さん、かつての神宮遥拝所)
・瀧宮(祭神不詳)
がお祀りされています
・駐車場あります(無料)
・参拝時間内、ご朱印いただけます
8月には土佐三大祭のひとつである「しなね祭」が行なわれます。
中土佐町の御神穀(おみこく)様、仁淀村の秋葉(あきば)様、
高知市一宮の志那祢(しなね)様が「土佐三大祭」と呼ばれています。
ちなみに住所は高知市一宮しなね2丁目16−1ですが、
「しなね」という言葉が入っています。
一宮は「いちのみや」ではなく「いっく」と読まれます。
写真ですいませんが、皆さんにパワーが届きますように!
土佐神社
高知県高知市一宮しなね2丁目16−1
http://www.tosajinja.i-tosa.com/